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皆様のご支援に感謝申し上げます。

2018年度が間もなく終了します。本年度も皆様のご支援により多くの公益活動(有権者啓発、人材育成、被災地支援)を行うことができました。
当財団一同、心より感謝・御礼申し上げます。
当財団の活動はすべて皆様から頂く年会費・参加費・ご寄付によって支えられています。
2019年度も、引き続きご支援ご協力のほどお願い申し上げます!

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【咢堂塾】
リーダー・人材育成の場「咢堂塾」。全国から集まった第20期生・27名が、去る2月卒塾しました。社会貢献を目指す学生や会社員、地域で活動するNPOや自治体職員、現職地方議会議員や議員を目指す人など、この20年間で延べ580名が咢堂塾で学びました。

【講演会/政経懇話会/出張講演】 
外交・安全保障・危機管理・テロ対策・防災等をテーマに共催講演会を7回、日本政治・民主主義をテーマに記念講演会を1回、海外邦人への医療支援をテーマに政経懇話会を1回、尾崎行雄と選挙をテーマに出張講演を7回開催し、多くの方々に情報発信することができました。

【尾崎行雄と相馬雪香の記念イベント】 
7月に「尾崎三女・相馬雪香没後10年の集い」を、10月に「尾崎行雄生誕160年の集い」を開催しました。延べ250名の方々にご参加頂き、尾崎行雄と相馬雪香の信念・生き方について共有・発信することができました。

【季刊『世界と議会』】
尾崎行雄・日本政治・外交などをテーマに、春号・夏号・秋冬号を計3500冊発行し、国会・地方議会議員、自治体、公立図書館、その他公共施設へ配布することができました。

【被災地支援】 
全事業収益の一部をNPOを通じて被災地の教育支援(鉛筆寄贈、植樹活動)に役立たせて頂きました。
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皆様の温かいご支援のおかげです。
本当に有り難うございました!


****** 第21期「咢堂塾」塾生募集中 ******
「異なる立場や主義主張にも耳を傾け、自分の思いを伝え、揺らぎながら信念を確かめていく。その繰り返しがあなたの根となり、幹となります。毎回行われる講義とディスカッションを通じて、大いに悩み、そして、揺れて下さい。咢堂塾は、保守・リベラルの区別なく、政治・社会のあるべき姿を真剣に考えるあなたを歓迎します。」(21期「咢堂塾」パンフレットより)
 → 第21期「咢堂塾」募集(尾崎財団公式ホームページ)
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尾崎行雄と相馬雪香

以下は、去る1月に都内で行なった講演の要旨(一部抜粋)です。
「尾崎行雄と三女・相馬雪香の信念と生き方」についてお話ししました。

◆民主主義の厳しさ
尾崎行雄が最も問題にしたのは、国民一人一人の在り方。1917年、尾崎は当時の政党に対し「感情やしがらみで結びつき、国の利益よりも党の利益に走っている」と批判した。あれから100年経ち、皆さんも記憶に新しい2017年秋の総選挙。尾崎が100年前に言った、しがらみ、利害、自分の当落のためだけに動く政治家が、今の日本にいなければ問題はないし、尾崎財団も必要ない。しかし一昨年、我々はまざまざと(その姿を)見せつけられてしまった。ただ、そうしたのは誰か?誰がそんな政党を作ったのか?尾崎に言わせれば「そんな政治家を選んだ国民にこそ責任がある」。これが民主主義。民主主義は、それを守るための努力と覚悟を我々一人一人が持っていないと、あっという間に後戻りをしてしまう。この民主主義の危うさを分かっていた尾崎は、とにかく有権者一人一人の在り方を厳しく説き続けた。このことを忘れてはいけない。そしてこの有権者に対する厳しい目、厳しい言葉は、相馬雪香にそのまま受け継がれている。

◆誰が正しいかではなく何が正しいか
尾崎行雄は、政府の不当な圧力や権力行使を批判したが、一方で国民に対しても厳しい目を向けた。これは、相手がどうこうではなくて、何が正しいかを考えたから。「誰が正しいかではなく何が正しいか」これは非常に重要なキーワード。あの人が言うんだから正しい、政府が言うんだから全部正しい…そう思った時点で思考が停止する。あるいは、国民が言うんだからすべて正しい。「民主主義だから国民の言う通りに動くのが政治の正しいやり方だ」とも尾崎は言わない。国民でも間違うんだということをちゃんと言える。権力に対しても、民衆に対しても、また自分の仲間に対しても、間違いを間違いだと言える。「誰が正しいかではなく何が正しいか」という姿勢が尾崎と相馬の中にがっちりと入っている。

◆自分の頭で考え抜く
尾崎は「憲政の神」と呼ばれた一方で、「国賊・非国民」とも罵られた。暴漢に襲われたり、命を狙われたりしたこともある。それを間近で見ていた幼い雪香は父に尋ねたことがある。「お父さんの言ってること、やってることは間違ってるんですか?」と。尾崎はこう答えた。「間違ってるかどうかは雪香さん、あなたの頭でしっかりと考えなさい」と。これも非常に大事なこと。我々は尾崎が言うから何でも正しいと思ってはいけない。尾崎が言うから、相馬が言うからではなくて、じっくりと自分の頭で考えて答えを出していく。この大切さを尾崎は相馬に伝えている。

◆尾崎行雄と相馬雪香の共通点
尾崎と相馬には4つの共通点がある。1つは、何事もあきらめない「不屈の精神」。2つ目は「日本を世界から孤立させないという信念」。3つ目は「出来ることから始めるという行動力」。そして最後は「物事を公正・公平に見る判断力」。本当に正しいかどうかは、その人の言ってる中身を、我々がきちっと自分の頭で考えなければならない。それがあって初めて国民一人一人の力が成熟し、大きくなっていく。まさに尾崎が厳しく説いた姿勢であり、相馬が自ら実践していった姿勢。さらに相馬雪香には4つの心があった。「本気の心」「純粋な心」「利他の心」「感謝の心」。この気持ちを、我々はしっかりと受け止めて、一人一人がそれを自らの行動に生かしていくことが大事。

◆人生の本舞台は常に将来に在り
尾崎74歳の時、高熱で病床に伏す中で浮かんだ言葉「人生の本舞台は常に将来に在り」。昨日までは訓練で、今日以後が本舞台。過去の知識・経験、悔いや悩みでさえも、未来に向けた糧であるという考え方。尾崎は95歳で亡くなる前年まで国会議員を務め、相馬雪香も96歳で亡くなる前年まで講演で各地を回っていた。尾崎も相馬も生涯現役、まさに「人生の本舞台」の実践者だった。我々もその思いで行かなければならない。過去の経験を生かしながら、常に前を向いて進んでいく。かと言って、遠くの理想ばかりをただ見つめているだけでは意味がない。現実をしっかりと見据え、目の前の一歩一歩を大事にして地道に取り組んでいく。その一つ一つを積み上げていった先に成功がある。尾崎や相馬を大事に思ってくださる皆さんと一緒に、この2人の信念と生き方を一人でも多くの人に伝えていきたい。これからも一緒に頑張っていきましょう。(了)


尾崎を学ぶ伊勢と九州の学生さんたち

毎年、伊勢の咢堂記念館で開催されている「尾崎咢堂生誕祭」。今年は12月8日に開催されました。主催は、2019年に25周年を迎えるNPO法人咢堂香風です。同団体は1994年に、前身となる「咢風会・香風」として発足しました。

咢堂香風は、尾崎行雄の業績と咢堂精神の普及に向け、伊勢を中心に積極的に活動しています。生誕祭をはじめ、小中学生を対象とした「咢堂読書感想文コンクール」「さくらの写生コンクール」といった青少年育成事業、また、「花みずきの女王」選出や「全米さくらの女王」の伊勢招聘、そして「全米さくら祭り」への参加といった国際交流事業など、土井孝子理事長を中心に様々な事業を展開しています。

去る8日の咢堂生誕祭では、読書感想文コンクールの授賞式が行われ、優秀者に市長賞、議長賞、教育委員会賞、尾崎記念財団賞などが授与されました。
また、受賞した子供たちと、地元の地方議会議員の皆さんが輪になって「地域の未来について語り合う」という企画も、例年に引き続き行われ、大変好評でした。

この生誕祭に、ここ数年お招き頂き、小中学生(と親御さんたち)を対象に講演をさせて頂いています。今回は「尾崎行雄の信念と生き方に学ぶ」という演題でお話ししました。

お上任せ・他人任せにせず、この国・社会がどうあるべきかを自分の頭でしっかりと考える――当事者としての自覚・責任を持つことの大切さを有権者に厳しく訴え続けた尾崎。その尾崎が残した「人生の本舞台は常に将来に在り」という言葉――私利私欲ではなく、世のため人のためという思いで行動し続けた尾崎の生き方に学んでこそ、この言葉は意義を増し、われわれにより大きな力を与えてくれる。そんなお話をさせて頂きました。

例年、伊勢に一泊して、翌朝東京に帰るのですが、今回はそのままトンボ返り。
翌9日の朝、憲政記念館で、「バッカーズ九州寺子屋」の小中学生の皆さんに、尾崎の生き方、一票の価値、民主主義の精神についてお話しさせて頂きました。

バッカーズ寺子屋は、10歳から15歳の小中学生が、企業訪問、体験学習、セミナー・合宿等を行い、人としての生き方を学び、「志」を養うことを目的としています。

12月8日と9日、それぞれ伊勢と九州の小中学生の皆さんに尾崎の話をさせて頂いたわけですが、いずれの学生さんたちも最後まで真剣に聴いてくれて、その力強い眼差しに大変勇気づけられました。
今回、こうした機会を作って頂いた主催者の皆様に、改めて感謝申し上げます。
これからも、次代を担う若い皆さんに、尾崎の信念・生き方を伝えていきたいと思います!

※去る11月25日に行った講演(伊勢市選挙管理員会などが開催)について、12月11日付け中日新聞・伊勢志摩版で詳しく取り上げて頂きました。尾崎行雄の訴え続けた民主主義とは何か、一票の価値とはどういうものか――当日取材して頂いた大島記者が、講演内容とともに尾崎の「投票心得」についても詳しく紹介して下さっています。改めて感謝申し上げます。

伊勢市で講演「尾崎行雄に学ぶ一票の価値」

去る11月25日、「伊勢市・明るい選挙推進協議会」と「伊勢市選挙理委員会」主催による「第44回・白ばらの集い」が尾崎咢堂記念館で開催され、そこで講演をさせて頂きました。

当日は、三連休の最終日にもかかわらず、百名を超える方々にご参加頂きました。
一人一人が最後まで本当に真剣に聴いてくださり、あっという間の90分でした。
参加者の皆様、主催者の皆様、そして本イベント共催者で、尾崎財団の活動をいつも支えてくださっているNPO法人咢堂香風の皆様に、改めて心から感謝申し上げます。

講演では、尾崎の説いた「公党」のあり方、民主政治と選挙に関する考え、そして尾崎が最も厳しく説き続けた「有権者のあるべき姿」、また、尾崎の「投票心得10カ条」とともに、有権者のメディア・リテラシーについてもお話ししました。
※当日の様子は、11月26日付けの中日新聞・三重版に掲載されました。

尾崎は選挙について、著書『民主政治読本』(1947年)で次のように述べています。

「いかなる場合にも、絶対に国民を裏切らない法律制定者(立法府)をつくるか否かを決める力は、一票の選挙権である。この一票こそ、人間の生命・財産その他の権利・自由を確保する最後唯一の自衛権であることを知らなければならない。・・・わが国の有権者の中には、今でも選挙は候補者のためにするものと心得ている人がかなりたくさんあるようだ。候補者のための選挙だと思えばこそ、頼まれたから、金をくれたから、義理があるから入れてやるという気にもなる。もし選挙は自分の生命・財産その他の権利・自由を守るための番人を選ぶことだと悟れば、どんな馬鹿でも、頼まれたから入れるのではない、こちらから頼んで出てもらうのだ。」
(『民主政治読本 復刻版』2013年より)

来年(2019年)は、春に統一地方選挙、夏に参院選挙が行われます。
今一度、尾崎の言葉をしっかりと噛みしめたいと思います。

尾崎行雄と憲政記念館

去る11月8日、早稲田大学の学生さんたちが憲政記念館の見学に来られました。
ここ数年、毎年お越し頂き、私から短い講話をさせて頂いています。
今回は、「尾崎行雄と憲政記念館」というテーマでお話ししました。

すでにご存知の通り、憲政記念館は、もともとは憲政の父・尾崎行雄を記念する「尾崎記念会館」として建てられたものです。

今から約60年前、同館の建設に向けて、われわれ尾崎行雄記念財団が全国に寄付を呼びかけました。超党派の国会議員・地方議会議員、経済界・労働界・教育界、さらに小中学生からも浄財が寄せられ、1960年に完成。同時に衆議院に寄贈されました。

正門を入ると、議事堂に向かって立つ尾崎行雄の銅像が出迎えてくれます。その凛とした姿は、当時も今も変わりません。ただ、国会を見つめる眼差しは、ますます厳しさを増しているようにも思えます。

尾崎行雄は、1890年の第1回総選挙から第25回まで連続当選、60年以上にわたり衆議院議員を務めました。この当選回数と議員在職年数は、日本の議会史上、未だ誰にも破られていない偉大な記録です。

しかし、憲政記念館にある尾崎の銅像も展示物も、尾崎の記録や業績を褒め称えるためのものではありません。ましてや政治家が当選祈願をする場所でもありません(数年前、尾崎の銅像に手を合わせ「当選記録にあやかりたい」と言った国会議員に苦言を呈したことがあります・・・)。

また、尾崎を英雄視したり、逆に尾崎の政敵・宿敵と言われた政治家を敵視したりする場所であってもいけません。

尾崎行雄の思想と行動を冷静に見つめ直し、その中から現代に生かすべきものを見つけ出すことが大切です。そして何より、有権者として(あるいは政治家として)自らの行動に役立てていくーこうした姿勢が、憲政記念館を訪れる人に求められるのではないでしょうか。

今後、憲政記念館は、同敷地への国立公文書館建設と共に建て替えられ、形も新たに生まれ変わります。

今のうちに一人でも多くの方にご来館頂き、60年の歴史を肌で感じながら尾崎に触れて頂き、これからの日本を考えるきっかけにして頂ければ幸いです。

皆様のご来館をお待ちしております。


プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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