尾崎財団2017年 活動の御礼とご報告

2017年も、会員をはじめ多くの方々にお支え頂き、以下の公益活動(有権者啓発、人材育成、被災地支援)を行うことができました。
当財団役員・スタッフ一同、ここに厚く御礼申し上げます。

【咢堂塾(がくどうじゅく)】 
リーダー養成を目的とする「咢堂塾」も19年目を迎え、これまでに累計550名が卒塾。国会・地方議会議員をはじめ、社会貢献に取り組む多くのリーダーを輩出しています。
今期は15名が在塾。5月より月2回、憲政記念館で学び、2月に卒塾します(全16回講義)。※被災地のオンライン受講生には、協賛企業・団体のご支援により無料で講義を提供しています。
これまでに、北川正恭氏(元三重県知事)、神保哲生氏(ビデオジャーナリスト)、小川和久氏(静岡県立大学特任教授)、伊勢崎賢治氏(東京外国語大学大学院教授)、樋口恵子氏(高齢社会をよくする女性の会代表)など14回の講義を終えています。また、元内閣府副大臣・長峯基氏による特別公開講義「人間学―論語と佐藤一斎」では、塾生以外にも多くの方々にご参加頂きました。

【講演会/政経懇話会】 
隔月で開催している講演会(他団体共催)では、5月に西修・駒沢大名誉教授「憲法と緊急事態条項」、7月に小川和久・静岡県立大特任教授「日本政府には国民を守れない」、9月に河本志朗・日大危機管理学部教授「911以後の世界」、11月に柳井俊二・国際海洋法裁判所判事・元駐米大使「対テロ戦争の時代」を開催しました。
また、政経懇話会では、テレビプロデューサーの結城豊弘氏の講演「日本政治の課題・テレビの深層」を開催しました。
その他、「尾崎行雄・民主主義・選挙」をテーマにした出張講演8回(埼玉、東京、神奈川、三重)を実施しました。

【記念シンポジウム】
7月、「激動する世界情勢と日本の未来」をテーマにシンポジウムを開催しました。
講師は小川和久・静岡県立大特任教授、伊勢崎賢治・東京外大院教授、伊藤祐靖・元海上自衛官、コーディネーターは桜林美佐・防衛問題研究家。
当日は約100名の参加者の中、日本の安全保障と国際協力のあり方について講師陣による白熱した議論が行われました。
なお、当日の講演内容は『世界と議会』秋冬号に掲載しています。

【記念の集い】
10月、「尾崎行雄・桜とハナミズキの集い」を開催しました。
伊勢のNPO法人咢堂香風理事長の土井孝子氏による講演「咢堂香風の歩み―国際交流と世界平和に向けて」、東京都立園芸高校同窓会長の宗村秀夫氏による講演「友好の絆―桜とハナミズキ」を行いました。
当日は米国から2016年の全米桜の女王レイチェル・ボーン氏、全米州議会協会役員のアキコ・キーン氏、また伊勢の第七代花みずきの女王・伊藤小百合氏など、約100名の方々にご出席頂きました。

【季刊『世界と議会』の発行】
財団機関誌『世界と議会』(春号・夏号・秋冬合併号)を計3500冊発行し、国会・地方議会議員、自治体、公立図書館、その他公共施設へ配布しました。春号には、元内閣府副大臣・長峯基氏による講演や、超党派の地方議会議員による寄稿などを掲載。夏号には、桐蔭横浜大院教授のペマ・ギャルポ氏、駐日モンゴル国特命全権大使のソドブジャムツ・フレルバータル氏による講演、また秋冬号には、上記の記念シンポジウムでの講演や、土井孝子・咢堂香風理事長の特別インタビューなどを掲載しました。

【被災地支援】
上記の記念事業2つ(「記念シンポジウム」、「記念の集い」)へのご寄付と参加費、また各種活動の収益の一部を関連NPOを通じて被災地支援(物資・文具等の寄贈/植樹活動)に役立たせて頂きました。

【ホームページ・SNSによる情報発信】
財団の最新情報や研究員コラム、また、尾崎行雄関連情報や「咢堂ブックオブザイヤー」など多くの企画を掲載。国内にとどまらず、海外からも多くのアクセスを頂いています。


以上が尾崎財団2017年の主な事業活動です。
これらの事業は全て皆様からの年会費・参加費・ご寄付によって運営されております。
お支え頂いた皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
2018年は、「尾崎行雄生誕160年」、そして「相馬雪香没後10年」という節目の年です。
引き続き、ご支援・ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

  一般財団法人尾崎行雄記念財団
   理事・事務局長 石田尊昭


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憲政記念館のハナミズキ

憲政記念館のハナミズキ

尾崎行雄・東京市長がワシントンDCに3千本の桜を贈った年から、ちょうど100年目にあたる2012年。「日米友好の証」100周年を記念し、米政府と日米交流財団による「友好の木―ハナミズキ・イニシアチブ」が開始されました。

このプロジェクトは、米国から日本にハナミズキ3千本を寄贈するというもので、その後、数年かけて、東京や東北被災地をはじめ全国各地に植樹されました。

尾崎行雄記念財団には、20本が寄贈されました。
そして、米国からの返礼ハナミズキ100周年にあたる2015年、伊勢のNPO法人・咢堂香風の土井孝子理事長に手により、憲政記念館の庭に植樹されました。

写真のハナミズキは、その時の一本で、先日(4月下旬)撮影したものです。少しずつですが、きれいな花を咲かせています。約100年前に桜を贈った尾崎行雄の思い、そして、今なお深化し続ける日米友好の絆を象徴するかのようです。

今年の秋頃、尾崎財団では「桜とハナミズキ―日米友好の集い(仮称)」を開催する予定です。関連団体や米大使館の方をお招きし、改めて「桜とハナミズキ」の歴史を振り返りながら、尾崎行雄や先人たちの思いを今に伝え、広めていきたいと思います。


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国立公文書館企画展「漂流ものがたり」

1月14日(土)から3月11日(土)まで、国立公文書館の本年最初の企画展「漂流ものがたり」が開催されています。

四方を海で囲まれた日本が、海外と出会っていく過程で、心ならずもその「先駆者」となった近世の漂流事件の主人公たちに視点をあてています。中国、ベトナムや無人島への漂流者、漂流後渡米したジョン万次郎、ジョセフ=ヒコ、初めて地球を一周して帰国した津太夫らの苦難を紹介。また、大黒屋光太夫の見聞を整理した重要文化財「北槎聞略(ほくさぶんりゃく)」(献上本)を展示・解説。

同館の御担当者いわく「展示を通して、鎖国下の日本において『海の向こう』と格闘した先人たちの営みをご紹介するだけでなく、広く『記録を遺すこと』の重要性をご理解頂けるものとなるよう工夫したつもりです。」とのこと。

ぜひ、ご覧下さい!
(詳細は、こちらのパンフレットで)

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さて、以下は余談です。

すでに、新聞でも広く報じられている通り、「新しい国立公文書館」の建設候補地として、憲政記念館の敷地が挙げられています。
昨年から、地質調査(ボーリング)や、記念館を含む敷地内の建造物の視察調査などが行われており、今年度内に、最終的に決定される予定です。

私は、一昨年、超党派の議員連盟に招かれ、「憲政記念館と尾崎財団の歴史と意義」について、財団を代表してお話しさせて頂きました。その後も、憲政記念館を管理運営する衆議院事務局や、国立公文書館を所管する内閣府の方々とお会いし、情報を共有してきました(と言っても、私から会いに行ったのではなく、先方からです。いずれの方々も尾崎財団や旧尾崎記念会館の存在・歴史を大変尊重してくださっています。)

財団の会員・関係者から、「憲政記念館が無くなるのか?」「尾崎財団も無くなるのか?」といった質問をよく受けます。結論を言うと、無くなりません。
仮に「憲政記念館の敷地に新公文書館を建設する」ことが決まった場合でも、現在の記念館の意義・役割が損なわれない範囲で進められる予定です。もちろん、尾崎財団も無くなりません。

わが国の議会政治の歴史、議会制民主主義への認識を深めてもらうことを目的とした憲政記念館。そして、歴史資料として重要な公文書の保存・利用を図ることを目的とした国立公文書館。いずれも「民主主義の砦」として重要な施設です。

当財団としては、これまで同様、新公文書館と憲政記念館、「双方の」意義・重要性を深く認識したうえで、(財団にとってではなく)国民にとって、より良い施設になることを期待し、そのための協力は惜しみません。

この新公文書館建設をめぐっては、一部の議員や関係者の中に、「これは憲政=立憲主義を潰そうとする政権の暴挙だ」「民主政治の象徴が踏みにじられる」と言って、反対の声を上げている人がいます。昨年末、そうした「ストーリー」にしたいジャーナリストからの取材を受けましたが、上記のお話をしたところ、記事にはなりませんでした。政権批判を目的とした「政争の具」になることは避けなければなりません。
(以上、余談のほうが長くなりました・・・)


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尾崎財団・本年活動の御礼

会員・ご協力者の皆様へ

本年も多大なるご支援ご協力を賜り、誠に有り難うございました。
お陰様をもちまして、以下の公益活動(有権者啓発、人材育成、東北被災地支援)を行うことができました。
これらの事業は、すべて皆様からの年会費・参加費によって運営されております。
当財団役員一同、ここに厚く御礼申し上げます。

(1)機関誌『世界と議会』(春号・夏号・秋冬合併号)を計3000冊発行し、国会・地方議会議員、自治体、図書館、公共施設へ配布しました。特に、財団60周年を記念し復刻した『尾崎記念会館・時計塔建設記』を掲載した秋冬合併号は、憲政記念館の歴史を知る貴重な資料として、多くの国会議員に読まれ、高い評価を頂いております。

(2)危機管理・災害対策等をテーマにした共催講演会を7回、憲法・日本政治をテーマにした「政経懇話会」を2回、伊勢市及び都内の出張講演(テーマは尾崎行雄・18歳選挙など)を4回、計13回の講演事業を行いました。特に、財団設立60周年記念講演会(小川和久氏「世界の平和をフィクションで語るなかれ」)では、内外から多くの方々にご参加頂き、世界情勢と安全保障について深く学んで頂きました。

(3)リーダー育成の「咢堂塾」も今年で18期目を迎えました。今期は全国から15名を選抜し、すでに15回講義を終え、来年2月に卒塾します。また、引き続き東北復興支援の一環として被災地にオンライン講義を無料公開しています。特に、今月開催した特別公開講座(長峯基氏「論語と佐藤一斎・言志四録」)では、塾生以外にも多くの方々にご参加頂き、貴重な人間学を学んで頂きました。

(4)本年も2つの記念事業を行いました。
①「財団設立60周年記念『18歳からの投票心得10カ条』(石田尊昭著)出版記念パーティー」を6月に開催。収益はすべて「18歳選挙啓発/出前講座/主権者教育アンケート調査」ならびに被災地教育支援に充てました。 
②「財団設立60周年・感謝の集い」では、「NPO法人咢堂香風」、「尾崎行雄を全国に発信する会」、「NPO法人一冊の会」に感謝状を、また咢堂香風の土井孝子理事長に特別感謝状を、当財団会長の大島理森・衆議院議長より贈呈しました。また記念DVD『財団設立60年の歩み―創造と継承、そして未来へ』を作成・頒布しました。このDVDは現在、憲政記念館で常時放映され多くの来館者にご覧頂いています。 
両事業には延べ300名の方々にご参集頂き、尾崎行雄や財団の歩み・記念館の歴史について深く学んで頂きました。

(5)ホームページやフェイスブック(毎日更新!)など、インターネットでの情報発信を積極的に行いました。今日現在も全国から多数のアクセス(閲覧)があり、尾崎行雄や日本政治の関連情報を多くの方々にご覧頂いています。

当財団はこれからも不偏不党の立場で、有権者啓発・人材育成・被災地支援に取り組んで参ります。
来年も引き続き、ご支援ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

平成28年12月吉日

一般財団法人尾崎行雄記念財団
理事・事務局長 石田尊昭



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伊勢から世界に!NPO法人咢堂香風の取り組み

尾崎行雄の選挙区であった伊勢では、毎年、NPO法人咢堂香風(がくどうこうふう)による「尾崎咢堂生誕祭」が開催されます。

咢堂香風は、咢堂精神の普及を通じて、市民社会の向上と青少年の健全育成に寄与することを目的に、様々な事業を展開しています。

「花みずきの女王・準女王・親善大使」の選出や、「全米さくらの女王」の伊勢招聘、ワシントンの全米桜祭りへの参加を通じた日米親善交流、また、「伊勢おおまつりパレード」への参加や、小中学生を対象とした「咢堂読書感想文コンクール」、そして「尾崎咢堂生誕祭」・・・市民と議員と自治体、子供たちまでが一体となって、積極的かつ幅広い活動を行っています。

今年の尾崎咢堂生誕祭は、去る11月26日に開催されました。私もお招き頂き、講演「今こそ咢堂精神を!―尾崎行雄の生き方に学ぶ」をさせて頂きました。「咢堂読書感想文コンクール」受賞者の小中学生が主な対象でしたが、子供たちの真剣な眼差し、咢堂精神を学ぼうとする意欲と真摯な態度に圧倒されました。

さて、この咢堂香風と、同団体を長年率いてきた土井孝子理事長の記事が、日英両言語で、INPS Japanニュースに掲載されました。英語版は、海外でも広く読まれています。伊勢から世界に、咢堂精神が広がっています!

INPS Japanニュース
日本語版→ 「尾崎咢堂の精神を今日に伝える日本のNGO」

英語版→ 「A Japanese NGO Keeps Yuki Ozaki's Spirit Alive 」


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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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