民主圧勝に思う―健全な野党育成の必要性
8月30日、第45回衆院選の投開票が行なわれた。
結果は、大方の予想通り(いや、それ以上か)民主党が単独過半数を大きく上回る308議席を獲得、圧勝した。
民主圧勝を、「風」と表現する人がいる。
多くの国民が、民主勝利の雰囲気に流され、一時的な風に乗っかったと見る向きだ。
そうした点が全く無かったとはいえないかもしれない。しかし、今回の結果は、かつての「郵政選挙」のように〝小泉劇場〟に酔い、〝お祭り騒ぎ〟でもたらされたものではないと思う。
これまでの意思決定・再配分システム、そこから生じた経済・社会の綻びと歪みに、耐え切れなくなった多くの国民の、切実な意思表出であり、冷静な選択の結果であるように思える。
それだけに、民主党に投票した多くの国民の眼は厳しいだろう。新政権の政策実行力を厳しく監視・評価していくに違いない。
鳩山代表は、民主圧勝を伝える開票速報後の記者会見で、ほとんど笑顔を見せることなく、むしろ、ある種の覚悟をもった面持ちで「(政権交代後の)これからが本当の勝負になる。民主党の勝利ではなく、国民の勝利に結びつけるために頑張らなければいけない」旨の発言を繰り返していた。
鳩山氏のみでなく、党全体としても、この結果に慢心せず、その使命感と緊張感を持続させてほしい。
今回、自民党は119議席に激減、公明も21議席に大きく後退した。両者を合わせても、民主党の半分にも満たない。しかし問題は、その議席数だけではない。自民党は、国民にアピールすべき、民主党との明確な対立軸を提示しきれていない。
これでは、与野党間の健全な、緊張感ある競争・論争は望めない。
政権が公約を実現することなく、国民から大きくかけ離れた時、それに対峙し、交代可能な野党がいなければ国民は間違いなく不幸になる。
当面、国民は新政権へ(期待感を持ちつつ)厳しい監視と評価をしていくだろう。それは新政権に緊張感を与える上で必要なことだ。
それと同時に、政権交代を常態化し、与野党間の緊張と競争を促すためにも、責任能力のある健全な野党を育成する姿勢を忘れてはいけないと思う。
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民主圧勝を、「風」と表現する人がいる。
多くの国民が、民主勝利の雰囲気に流され、一時的な風に乗っかったと見る向きだ。
そうした点が全く無かったとはいえないかもしれない。しかし、今回の結果は、かつての「郵政選挙」のように〝小泉劇場〟に酔い、〝お祭り騒ぎ〟でもたらされたものではないと思う。
これまでの意思決定・再配分システム、そこから生じた経済・社会の綻びと歪みに、耐え切れなくなった多くの国民の、切実な意思表出であり、冷静な選択の結果であるように思える。
それだけに、民主党に投票した多くの国民の眼は厳しいだろう。新政権の政策実行力を厳しく監視・評価していくに違いない。
鳩山代表は、民主圧勝を伝える開票速報後の記者会見で、ほとんど笑顔を見せることなく、むしろ、ある種の覚悟をもった面持ちで「(政権交代後の)これからが本当の勝負になる。民主党の勝利ではなく、国民の勝利に結びつけるために頑張らなければいけない」旨の発言を繰り返していた。
鳩山氏のみでなく、党全体としても、この結果に慢心せず、その使命感と緊張感を持続させてほしい。
今回、自民党は119議席に激減、公明も21議席に大きく後退した。両者を合わせても、民主党の半分にも満たない。しかし問題は、その議席数だけではない。自民党は、国民にアピールすべき、民主党との明確な対立軸を提示しきれていない。
これでは、与野党間の健全な、緊張感ある競争・論争は望めない。
政権が公約を実現することなく、国民から大きくかけ離れた時、それに対峙し、交代可能な野党がいなければ国民は間違いなく不幸になる。
当面、国民は新政権へ(期待感を持ちつつ)厳しい監視と評価をしていくだろう。それは新政権に緊張感を与える上で必要なことだ。
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