ジャーナリズムと記者クラブ問題

昨日(1月27日)、「フリーランス・雑誌・ネットメディア有志の会」主催による、小沢一郎・元民主党代表の記者会見が行なわれた。

「有志の会」が設立を目指す「自由報道協会」。その設立準備会で暫定代表を務めるジャーナリストの上杉隆さんは、近年、尾崎財団の勉強会にお招きする機会が増えている。また、同じく同会に名を連ねているジャーナリスト・神保哲生さんは、1998年の「咢堂塾」発足以来、10年以上のお付き合いになる。ここで共有しているのは、現在の日本の政治報道・ジャーナリズムへの危機意識だ。

ジャーナリズムの劣化は、即政治・社会の劣化へと通じる。今でこそ、時折耳にするようになった「記者クラブ問題」。神保さんは、かなり以前からこの問題に果敢に取り組み、積極的に発言し、そして同業者から「仲間はずれ」にされてきた。上杉さんもそうだ。記者クラブ問題を取り上げたジャーナリストの発言は、テレビ・新聞から抹殺・無視され続けている。

「既得権益」「密室・談合」「排除の論理」。マスコミが政治を批判する際に使う言葉だ。
しかし、その言葉が、そっくりそのままマスコミ自身にあてはまるものだとすれば…。

われわれが日常的に目にし、耳にする政治報道のほぼすべてが、マスコミ(記者クラブ)というフィルターを通して届けられる。そのフィルターが金属疲労をきたし、「構造問題」を抱えていることに無自覚・無防備なまま、ついつい報道内容をそのまま受け入れてしまいがちだ。

今回、あらためて狼煙を上げたこの会の取り組みを、微力ではあるが応援したいと思う。
それは、この会が、マスコミを単に批判したり、反目・敵視しようとするものではなく、互いに「切磋琢磨」し、より良質かつ正確な報道を国民に届けようと呼びかけているものだからだ。

以下は、「自由報道協会」設立趣意書(草案)前文から一部抜粋したものである。

『ジャーナリスト(編集者/カメラマン)であるならば、誰もが公平な取材機会に恵まれ、多様な価値観で報道し、国民の知る権利に応える。そうした切磋琢磨の”場”を提供することこそが、当協会の設立目的である。』

自由報道協会(仮)について(フリーランス・雑誌・ネットメディア有志の会のサイト)

「誰もが参加できる記者会見を」上杉氏、小沢一郎会見で(ニコニコニュースのサイト)

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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