相模原・咢堂演説大会とパネル討論
去る11月24日(日)、尾崎行雄の生誕地・相模原で開催された咢堂演説大会に審査員として出席しました。
相模原で咢堂精神の普及に努める「尾崎行雄を全国に発信する会」が毎年行なっている演説大会は、今年で11年目。
私は、ここ数年、演説大会の審査員、そして第3部の政治パネル討論のコーディネーターとして出席していますが、今回初めて(大会開始以来初めてだと思います)、「最優秀賞=該当者無し」となってしまいました。
もちろん、全国から選抜された若き弁士は、それぞれ素晴らしい演説をしてくれたのですが、例年と比較すると、もう少しテーマの切り口に独自性と鋭さ(深さ)がほしかった――これが全審査員に共通した感想でした。
私個人としては、これは毎回感じていることですが、「演説すること自体」が目的化してしまい、表面的なテクニックにこだわり過ぎて、肝心の自身の動機づけや「本気度」が伝わらないことが往々にしてあるように感じます。
もちろん、「演説大会」なのですから、演説が「上手い」に越したことはありません。しかし、本当に聴衆を惹き付け、共鳴を生むためには、弁士本人の「その問題を何が何でも訴えたい、知ってほしい」という、止むに止まれぬ思いのようなものがどこかに無ければいけないと思います。
どうしても、付け焼き刃のような、表面的な、どこかで聴いたことのあるような・・・そんな印象を、今年は特に強く感じました。などと、偉そうなことを言えるものではないのですが(苦笑)。実は、そんな弁士からも「はっ」と気付かされること、学ぶことが多々あります。
いずれにしても、また来年を楽しみにしています。今年の参加者もぜひ来年挑戦して頂きたいと思います。
ところで、第3部の政治パネル討論会。
審査員も兼務した、宮台真司・首都大学東京教授、丸山和也・自民党参議院議員、片山さつき・自民党参議院議員、林義亮・神奈川新聞編集局長がパネリストを務めました。テーマは「日本の歩む道」でしたが、今年が「尾崎行雄・憲政擁護運動100周年」にあたることから、特に憲法の問題と、そして原発・エネルギーの問題に収斂されました。
これらは大変重要な課題ですが、今日明日すぐに「結果」が出るものではありませんし、単純な「正解」が用意されるわけでもありません。パネル討論会も、それぞれの立場で主張が異なり、「これが答えだ!」などという「明快・爽快な結論」からは程遠いものでしたが、むしろそれでよかったと思います。会場の皆さんに少しでも「考える」材料が提供できたとしたら、この討論会の意義は少しはあったのかなと思います。
来年は「尾崎行雄没後60年」という、これまた記念の年です。
この演説大会・討論会も、これまでとはまた違う形になるかもしれません。いずれにしても、新たな盛り上がりに向けて、「尾崎を発信する会」の皆さんとともに頑張っていきたいと思います。
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私は、ここ数年、演説大会の審査員、そして第3部の政治パネル討論のコーディネーターとして出席していますが、今回初めて(大会開始以来初めてだと思います)、「最優秀賞=該当者無し」となってしまいました。
もちろん、全国から選抜された若き弁士は、それぞれ素晴らしい演説をしてくれたのですが、例年と比較すると、もう少しテーマの切り口に独自性と鋭さ(深さ)がほしかった――これが全審査員に共通した感想でした。
私個人としては、これは毎回感じていることですが、「演説すること自体」が目的化してしまい、表面的なテクニックにこだわり過ぎて、肝心の自身の動機づけや「本気度」が伝わらないことが往々にしてあるように感じます。
もちろん、「演説大会」なのですから、演説が「上手い」に越したことはありません。しかし、本当に聴衆を惹き付け、共鳴を生むためには、弁士本人の「その問題を何が何でも訴えたい、知ってほしい」という、止むに止まれぬ思いのようなものがどこかに無ければいけないと思います。
どうしても、付け焼き刃のような、表面的な、どこかで聴いたことのあるような・・・そんな印象を、今年は特に強く感じました。などと、偉そうなことを言えるものではないのですが(苦笑)。実は、そんな弁士からも「はっ」と気付かされること、学ぶことが多々あります。
いずれにしても、また来年を楽しみにしています。今年の参加者もぜひ来年挑戦して頂きたいと思います。
ところで、第3部の政治パネル討論会。
審査員も兼務した、宮台真司・首都大学東京教授、丸山和也・自民党参議院議員、片山さつき・自民党参議院議員、林義亮・神奈川新聞編集局長がパネリストを務めました。テーマは「日本の歩む道」でしたが、今年が「尾崎行雄・憲政擁護運動100周年」にあたることから、特に憲法の問題と、そして原発・エネルギーの問題に収斂されました。
これらは大変重要な課題ですが、今日明日すぐに「結果」が出るものではありませんし、単純な「正解」が用意されるわけでもありません。パネル討論会も、それぞれの立場で主張が異なり、「これが答えだ!」などという「明快・爽快な結論」からは程遠いものでしたが、むしろそれでよかったと思います。会場の皆さんに少しでも「考える」材料が提供できたとしたら、この討論会の意義は少しはあったのかなと思います。
来年は「尾崎行雄没後60年」という、これまた記念の年です。
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