尾崎行雄の民主教育「互いに教え、教えられ」

選挙権を得るのが「18歳以上」に引き下げられる改正公職選挙法が6月17日に成立しました。
これまで以上に、教育現場での民主教育=主権者教育が重要になることは言うまでもありません。

 → (NHK・WEB特集)新たな有権者に「主権者教育」を

ただ、民主教育は、単に学校だけがその役割を担うものではないでしょう。
家庭において、地域において、また、メディアやNPOなど(われわれ尾崎行雄記念財団など)にも大きな役割があると思います。
更に言うと、「若者に教える」というよりは「大人も若者と共に学ぶ」という認識が必要でしょう。

立憲政治の確立に生涯を捧げた政治家・尾崎行雄は、国民全体に立憲的・民主的精神を根付かせるため「民主教育」の必要性を説き続けました。著書『民主政治読本』でも、民主教育について多くのページを割いています。

そこでは、「誰かが教える」のではなく、全国民が「互いに教え、教えられ」という姿勢の大切さを説いています。

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「互いに教え、教えられ」

日本人の心に根強くこびりついている利害得失本位の封建思想を叩き出して、正邪善悪本位の真の民主主義精神をしっかり教え込むという大事業は、たとえどんな立派な教育家がいても、少数の専門家が学校で生徒を教えるくらいで成し遂げられるものではない。

まして現在のように、学校で教えることと、実社会の現実とがまるで食い違っている世の中では、さいの河原で石を積むようなもので、せっかく学校で積んでも、すぐ家庭で崩れてしまう。学校で教えることが、そのまま実社会に適用されるようにならなければ、日本人全体の人間としての水準を高めることはできない。難しいことだが日本人全体が教師となり、同時に生徒になった気で、互いに教え、教えられつつ向上していくよりほかはない。

この意味で私は、専門の教育家だけでなく全国民に向かって、今後の日本教育のあり方について、ぜひ再思三考してもらいたいと思う8項目を、次に列記してみる。

以上、『民主政治読本 復刻版』より

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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