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参院選結果と民主党・菅政権の課題

7月11日に投開票が行なわれた第22回参院選。12日午前7時過ぎ、すべての結果が出揃った。

昨夜8時の開票と同時にテレビ各局が出した予想は概ね、民主47議席、自民50議席というものだった。ふたを開ければ、民主44(改選議席54)、自民51(同38)、みんなの党10(初)。民主党にはきわめて厳しい結果となった。

今回の参院選は、昨年の政権交代から約9ヶ月間に及ぶ民主党政権への評価を問う機会でもあった。菅首相による消費税発言の影響も少なからずあるだろうが、やはり、これまでの民主党政権の政策実行力やガバナンスに対して国民は厳しい審判を下したように思える。

今回の結果、与党は参院で過半数に届かず、国会はいわゆる「衆参ねじれ」の状態となった。法案が参院で否決されると、衆院での再可決には3分の2以上の議席数が必要となることから、法案を通すためには野党の協力が不可欠ということになる。

民主党内では早速、「党内責任論」や「連立工作」の動きが出始めているようだ。しかし、事の本質を見誤るべきではない。党内の権力争いや、旧態依然とした数合わせの論理を、国民は求めてなどいないはずだ。

この選挙で、確かに民主党は「敗北」したが、かといって、現段階で早急な政権交代あるいは自民党政権の復活を、国民の多くが積極的に望んでいるとも思えない。むしろ、これまで民主党政権が掲げ取り組みつつも、その成果が中途半端になっている政策課題について、一つ一つを超党派で議論し、必要に応じて修正(場合によっては凍結・廃止されるものもあるだろう)をしていくことで、前向きに、より良い状態を作り出していくことが望まれているではないだろうか。

そこで、菅政権に求められるのは、「連立工作のための交渉力」ではなく、「国民への説明力」だ。

「衆参ねじれ」現象は、民主党・菅政権にとっても、日本政治全体にとっても、必ずしも悪いことではないように思える。仮に民主単独過半数などという状態になれば、精緻な議論もないまま(国民も気づかされぬまま)、どんな法案でも次々と通ってしまう危険性がある。他方、「ねじれ」があるということは、一つ一つの法案について、野党そして何よりも国民に対して、これまで以上に丁寧かつ説得的な説明が政権与党には求められることとなる。

これを機会に、民主党・菅政権は、自らのビジョンや政策について再度、整合性が保たれているかどうか、説得力のあるものかどうかを客観的に検証し、練り直し、あらゆる機会・手段を通じて国民に絶えず説明し続けるべきだろう。

間違っても、党利党略にとらわれ、これまでの政治で行なわれ続けてきたような、手練手管の不透明な交渉に奔走すべきではない。今、求められているのは、「国民への説明力」だ。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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