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児童虐待、孤独、家族と地域

児童虐待事件が後を絶たない。
その内容も、聞くに堪えない、ショッキングなものばかりだ。

「なんて酷いことするんだろう。信じられない」、「あんなムゴイことするなんて、鬼だよね」…そんな感想が、職場や友人たちの間でよく飛び交う。

「うん。ホント酷いよね」と相槌を打ちながら、ふと、自分も児童虐待の「入り口」に立っているかもしれないと、不安と恐怖に包まれる瞬間がある。

どんなに凄惨な虐待も、きっと「入り口」は些細なことだったに違いない。それが何かをきっかけに、少しずつ…。いろんなことが積み重なって、少しずつ・・・。

児童虐待の専門家がテレビで言っていた。「怒鳴り声が聞こえたり、大声で子供が泣き叫んでいたり、大きな物音が聞こえたら、迷わず通報して下さい」と。一度も怒鳴らない、子供も泣かない、大きな物音もしない…そんな日は、今の我が家にはほとんどない。幸い、通報されたことはないけれど…。

こんな僕自身や我が家の状態を、一般化するつもりも正当化するつもりもない。
ただ、「入り口」で踏みとどまらせているものは一体何なのか。逆を言えば、一線を踏み越えさせてしまう、そこに向かわせるものは一体何なのだろうか?

僕は、「孤独」というものが、一つのキーワードではないかと思う。

子育ては、どんな立派な親でも「手を焼く」ものだ。そんな時、物理的に孤独な状態に陥っている人、あるいは「孤独を感じて」いる人は、文字通り、独りで煮詰まり、思考が麻痺していくのではないかと思う。そして、ふとした何かをきっかけに、一線を踏み越え、そこでまた独り煮詰まり、底なし沼にはまっていく。

「独り」といっても、人数の問題ではない。「孤独な夫婦・世帯」だってあるはすだ。結局、自分(自分たち)だけの麻痺した世界で、子供に手をかけていってしまう。

もし、そうした点が少しでもあるなら、この「孤独」を取り除く、孤独にさせないことが、児童虐待を防ぐ、改善させることに少しは繋がるのかもしれない。

僕自身、おそらく妻も、「子育てに手を焼く」ことについて、夫婦間で、家族や親戚の間で、あるいは隣近所や、児童館などで知り合ったパパ友・ママ友との間で、それぞれ相談し合ったり、愚痴を言い合ったりすることで、「独り煮詰まる」ことなく、一線を越えさせていないのだと思う。

自分は決して独りではない、互いに理解し合える家族や仲間や地域があるという「心のゆとり」は、子育ての大変さを時に笑い飛ばせるくらいの力を生むこともある。

児童虐待事件が起こるたびに、後手に回る行政の対応や、それを犯した者の奇行性ばかりに非難が集中する。もちろん、行政の役割は重要であるし、虐待を犯した者を擁護するつもりはない。

ただ、児童虐待の被害者となる幼く弱い子供を一人でも救うために、(誰しもその可能性を持っているであろう)虐待に向かう親の心理を未然に和らげるような、家族や地域の繋がり・絆を築いていくこと=「孤独」を取り除くことを同時に考えていくべきだと思う。

そうした「繋がり・絆」を促すための「場づくり」や、人的・制度的インフラを整えていくことが、今後の行政やNPOに求められる役割の一つのように思える。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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