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尖閣諸島沖中国漁船衝突事件―早急にビデオ映像の公開を

9月7日、尖閣諸島沖で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した。

その後の経緯は周知のとおりだ。

9日、中国人船長を公務執行妨害容疑で那覇地検に送検、翌日、船長の拘留延長を請求。
「国内法に基づき粛々と手続き」が進められるはずだった。

もちろん中国政府からは、事件発生直後から強い抗議がなされ、民間による抗議活動も起きていた。
が、それでも日本政府は、互いに冷静さを保つことを呼び掛け、粛々と国内法に基づき・・・のはずだったのだが。

結果として、冷静さを失ったのは日本政府のほうだったのかもしれない。

「閣僚級以上の交流停止」、「レアアースの輸出禁止」、「航空路線増便の交渉中止」、「中国人観光団の規模縮小」「日本人大学生上海万博招致の中止」など、中国側から矢継ぎ早に出される対抗措置に、日本政府は慌てふためき、戦略も打ち立てないまま、(半ば冷静さを欠き)さっさと根を上げてしまったように見える。

今日現在、中国政府が、挙げた拳の落とし所を模索し始めたような報道もあるが、その強硬姿勢に変わりはなく、予断を許さない状況が続いている。来月のASEM(アジア欧州会合)に菅首相は出席し、本事件に関して主張する予定だそうだが、どの程度の成果が上げられるかは不透明だ。

今まず政府に求められるのは、「衝突ビデオ」の公開ではないだろうか。
党内外からも要望が強く、閣僚の一部にも前向きな声がある。
これに対して、政府内では「ビデオに映っている中国漁船の行為が悪質であればあるほど、逆に船長釈放への批判が強まる」という懸念があるそうだが、まったくのお門違いだ。

第一に、真実を公開するか否かは、自分への批判を沈静化させたい政府の勝手な都合に左右されるものであってはならない。

第二に、公開をしないことで、批判がやわらぎ、忘れ去っていくほど国民はお人好しではない。

第三に、公開によって批判が強まる、というのは、むしろ逆ではないか。国民の中には、真実が国内外に示されることによって(中国漁船の行為や中国政府の対抗措置が理不尽であることを証明することによって)「名誉回復」を図りたいと考えるものも少なくないように思える。そのうえでなされる批判は、政府としては真摯に受け止めるほかはないだろう。

一旦、映像を公開してしまえば、日本政府としては特段、声明などを出す必要もない。
その映像は瞬時に、某チューブ等で一気に世界に広がるだろう。
映像内容の評価については、視聴者に委ねればいい。

同時に、今回の中国政府の出方を検証し、早急に戦略を打ち立てる(打ち立て直す)必要がある。
それは決して中国を「敵視」するものであってはならないし、ましてや、日本国民の反中感情を煽る類のものであってもならない。
戦略的互恵関係を前提としたうえで、国家として当然のリスクマネジメントの一つとしてなされるべきものでなければならない。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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