「表決堂か議事堂か」―尾崎咢堂言行録(27)

昨日10月6日は、尾崎行雄(咢堂)の命日だった。

恥ずかしながら、某新聞夕刊の端書でその記事を見るまで、すっかり忘れていた。
来月には、尾崎咢堂の本を出版するというのに、なんとバチあたりな…。

尾崎は、「憲政の神様」と呼ばれたが、後に「議会政治の父」とも呼ばれた。
今年は、日本に議会が開設されて120周年にあたる。

そして菅首相は、「ねじれ国会」に改めて「熟議」で臨むという。

国会運営については、時間的制約や手続上の問題もあるだろうが、今一度「言論の府」であることを、与野党問わず国会議員には自覚してほしい。

(それにしても菅首相の答弁は、なぜか眠気をさそう。「熟議の国会」が、くれぐれも「熟睡の国会」にならないことを願うばかりだ。)

以下は、今から約100年前、国会のあり方に対して尾崎が鳴らした警鐘である。

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「表決堂か議事堂か」

衆議院にしていやしくも立言議定の府ならんや、その最も貴ぶところは言論せざるべからず。
しかるに我が衆議院及び世間は常に言論を侮蔑し、欧米にあっては討論数各夜にわたるべき大問題も、我が国にては数時間以上の討論を許さず。賛否の議論、未だ半ばに至らざるにあたって、討論終結の声、すでに四方に湧く。
我が衆議院は衆議院にあらずして表決院なり、我が国には表決堂ありて議事堂なし。

以上、『憲政の本義』(1917年・大正6年)より

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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