『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』刊行に寄せて

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『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
著 者 石田尊昭/谷本晴樹
発 行 2010年11
出版社 世論時報社
頁・サイズ:229頁/20㎝
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「憲政の神」「議会政治の父」と称えられた政治家・尾崎行雄。

1890年の国会開設とともに衆議院議員に選ばれ、以来、議席にあること六十有余年、連続当選二十五回の記録を打ち立てた。真の民主政治確立に向け、腐敗をゆるさず、あらゆる権力の弾圧にも屈することなく闘い続けた尾崎。軍国主義が一世を支配するに及んでも、命を賭して軍縮平和を訴えた。
 
明治・大正・昭和の三代にわたり政治家として生きた尾崎は、その95年の生涯で数多くの著作をのこしている。そこには、尾崎の政治信念・思想はもとより、各時代における内外情勢の冷静な分析、先見の明あふれる構想、歴史観から人生観に至るまで、幅広く記されている。

著作は、古いものでは130年前にまで遡るが、そこに綴られた言説は、今なお光を失っていない。

本書は、尾崎の言葉そのものを、時代順ではなく、内容ごとに分類・再構成することで、尾崎の信念・生き方・思想を体系的に浮かび上がらせ、その今日的意義を追求しようとしたものだ。

激動と混迷の当時にあって、世を誤った方向に進ませまいとする強い意志によって綴られた尾崎の言葉は、たとえそれが一世紀前のものであっても、現在を生きる私たちに、多くの重要な示唆を与えるものと信じている。

一人でも多くの政治家、有権者、そしてこれから有権者になる青年たちに読んでほしい。

尾崎行雄の名著『民主政治読本』(1947年)の「まえがき」に次のような文章がある。

「…もしこの本を読んで、なるほどと合点し、我は奴隷にあらず、各種の基本的人権を所有する自主人であることを自覚した人ありとせよ。その人が、その得たる自覚をもって手近なもう一人の自覚を促し、その人がさらに他の一人に宣伝すると、あたかも池中に投げられた一石が先ず一波を生じ、これより千波万波を生ずるがごとくなれば、全日本人の奴隷根性を一掃し、封建思想を克服して、平和日本再建の大業を成就することも、必ずしも不可能ではないと思う。…読者諸君の中、もし幸いに私のいう所に道理があり、それが正しい国家再建の方途であるとみとめられる方があれば、…次から次へこれを宣伝し、目前の利害得失を捨てて、国家再建の正道を日常生活の上で実行してください。」

尾崎の著作になぞらえるのはおこがましいが、これが、われわれ執筆者の意図するところ、願うところである。


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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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