スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

核兵器廃絶への取り組み

1945年8月6日。
広島に原爆が投下され、人類史上初めて原爆(核兵器)が実戦使用された日である。
その年の12月、尾崎行雄は「世界連邦建設に関する決議案」を国会に提出した。

尾崎の信念は、国内においては封建主義を廃し、個人の自立と参加による議会制民主主義、真の政党政治を打ち立てることだった。
そして国際的には、国際協調主義に基づく、武力ではない法による平和、そのための世界的枠組みを実現することだった。これが、やがて世界連邦構想として実を結ぶ。

尾崎が、国会に提出した世界連邦建設決議案の理由書の第1項には次のように書かれている。
「文化ノ進歩スルニ従ツテ殺傷破壊ノ器具ト方法トハ際限ナク増進ス故ニ現在ノ如キ列国対峙抗争ノ体勢ヲ継続スレバ国家及人類ハ遂ニ滅亡ニ至ル、ベシ」
これは言うまでもなく、原子爆弾=核兵器の使用が人類滅亡をもたらすという危機意識を表したものだ。

この決議案は、結果として握りつぶされるが、翌年(1946年)には、「世界連邦政府のための世界運動」(WMWFG)がルクセンブルグで組織され、47年、第1回大会がスイスで開催される。48年には、日本でも「世界連邦建設同盟」が設立。会長に尾崎行雄が就任した。

以後、国内外で「世界連邦運動」は続けられ、今日に至っている。
この運動は、環境・貧困など世界規模の問題を広く扱っているが、運動の原点は核兵器の脅威を無くすことであり、核軍縮・核兵器廃絶も主目的の一つである。ちなみに、1955年に広島で開催された第1回原水爆禁止世界大会では、世界連邦関係者がイニシアティブをとり、代表委員17名中9名を占めた。

終戦直後から今日まで、この世界連邦運動組織をはじめ、様々な種類、規模、目標設定の市民社会組織が、核兵器反対運動を担ってきている。
世界的に重要な組織として挙げられているものに、「パグウォッシュ会議」(科学者によって構成)や、「核脅威イニシアティブ」、「グローバル・ゼロ」、その他、核戦争防止国際医師会議が設立した「核兵器廃絶国際キャンペーン」や、「平和市長会議」などがある。

もちろん、核軍縮の直接的推進力となるのは国家(核兵器国、非核兵器国など)や国際機関であるが、それらを補完したり、内容を発展・促進させる不可欠なパートナーとして、市民社会組織の役割は近年ますます高まってきている。

上記のとおり、その組織は多種多様である。調査研究、政府への提言を担う専門家集団もあれば、啓蒙・教育を主とした草の根ネットワークもある。

私は今、草の根ネットの大切さを感じている。それは、より身近で、日常的に体感できるものだからだ。
核軍縮・核兵器廃絶問題が、もっと普段の生活(会話)の中でも取り上げられるようになれば、組織の趣旨や大小にかかわらず、市民社会組織全体の大きな後押しになり、また政府への働きかけの促進にも繋がると思っている。

8月6日……だけではなく、常日頃から「核兵器廃絶」を意識していたいと思う。今この瞬間も、ダモクレスの剣の下(細い糸でつり下がった核の下)に生きているのだから。

↓いろいろなブログがご覧頂けます
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。