政権交代というダイナミズム

解散総選挙の時期について、麻生首相の発言に注目が集まっている。

麻生首相は、自民党の都連パーティーでの挨拶で「近々、行なわれるであろう(解散総選挙)・・・」などと発言。その場の流れからいえば単なるリップサービスのようなこの発言も、当の代議士たちには「補正後の5月に解散」と聞こえるのかもしれない。5月解散説に基づいて、すでに地元で臨戦態勢に入る代議士も少なくないときく。

補正予算成立後の5月、主要国首脳会議(サミット)後の7月、そして任期満了の9月。いずれも「近々」であることに間違いない。自民幹部の水面下での動きも出始めたようだが、今の段階では「首相のみぞ知る」といったところか。

ここ一連の、解散の可能性に関する麻生首相の言及は、「内閣支持率の微増と、民主党支持率の低迷」を背景にしたものだろう。「自党に有利か不利か」が解散時期設定の最大動機となっているようだ。

しかし、国民は、そんな政局絡みの動機と発言に振り回されるわけにはいかない。そんな思惑にまんまと乗っかるほど愚かではない。

僕は、今の日本には「政権交代」が必要だと思っている。それは、現在の与野党への賛否、支持・不支持といった問題とは、全く別の観点からだ。

僕は、「政策をめぐる政党間の健全な競争と、それによってもたらされる政権交代というダイナミズムこそが、民主政治を成熟させ、政党を成長させる」と思っている。それは、中長期的にはより良い社会・国づくりへと繋がるものだと信じている。

(二大政党制の是非は他所で触れるとして)あえて言いたい。

自民党よ。忘れないでほしい。あなたたちの熱心な支持者の中には、支持するが故に一度下野させ、政策・政党のさらなる改善・強化を望み、その後、より良き政権党として改めて返り咲いてほしいと考える支持者がいることを。

民主党よ。忘れないでほしい。あなたたちの熱心な支持者の中には、たとえ一度政権を担当させたとしても、実行力なきまま成果が上がらぬ時は、何の迷いもなく下野させる構えがあることを。

政権交代は、国民が、常に政党へ良い緊張感を与え、政策を洗練させる手段でもあるのだ。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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