スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

尾崎行雄―「憲政の神」と呼ばれた理由

尾崎行雄を語るとき、必ずと言っていいほど用いられる「憲政の神」。
しかし、そう呼ばれる理由を少し誤解している人も、中にはいるようです。

数年前、憲政記念館にある尾崎行雄の銅像の前で、ある国会議員が私に言いました。
「尾崎先生は本当に偉い。連続当選25回なんて、とてもじゃないが私にはできない。金も命ももたないよ。尾崎先生は本当に『選挙の神様』だ。あやかりたいね」-そう言って、尾崎像に手を合せました。
私はその「国会議員の言葉」に違和感というか、少し嫌悪感を覚えました。

確かに尾崎行雄は、第1回総選挙から連続当選25回、衆議院に議席を置くこと60有余年。議会史上の記録を打ち立てたことは、まぎれもない事実です。

しかし、それをもって「憲政の神」と呼ばれる(呼ばれた)わけではありません。
ましてや、国会議員に「選挙に強い、選挙の神様だ」と拝まれるために尾崎像がそこに建っているわけではないでしょう。

憲政とは「立憲政治」のこと。立憲政治とは「法の支配に基づく政治」です。
当時の藩閥・軍閥支配による政治を厳しく批判し、「憲政擁護・閥族打破」を訴えた尾崎。1912年暮れに始まり、翌年全国に拡がった「憲政擁護運動」。その急先鋒として全国を遊説した尾崎行雄と犬養毅は、世間から「憲政二柱(ふたはしら)の神」と呼ばれるようになります。そしてその後も、真の立憲政治・政党政治の実現に向け行動し続けたことから、憲政の神と呼ばれ続け、今に至っている、というのが私の理解です。

私自身が講演などで尾崎を語るとき、まず始めに申し上げるのは、「長ければ良いというわけではなく、選挙に勝ち続けたから偉いというものでもない。記録はあくまで結果にすぎす、当選は手段にすぎない」ということです。

もし、尾崎行雄を現代に語り継ぐ意義があるとすれば、それは当選回数や勤続年数よりも、尾崎の政治家としての生き方・信念・行動にこそ、その意義を見出すべきではないかと思っています。


↓いろいろな人のブログがご覧頂けます
にほんブログ村 歴史ブログ 偉人・歴史上の人物へ
にほんブログ村

→ 「石田尊昭オフィシャルウェブサイト」

→ 動画「尾崎行雄と相馬雪香 信念と歩み」
スポンサーサイト
プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。