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尾崎行雄「人生の本舞台」―永田町は悲喜交々

12月16日の衆院選投開票から5日が経ちました。

永田町で16年仕事をしていると、与野党問わず国会議員と触れ合う機会が自然と増えてきます。

今回の結果を受けて、関係者の方から個人的にお電話やメールを頂きました。当選して喜ぶ声もあれば、逆の声も・・・。

ただ今回ご連絡頂いた方は、党派や当落に関わらず、とても真面目に政治・社会と向き合い、地道に諸課題に取り組んできた人たちばかりです。

「国会議員」というのは手段であり、それ自体が目的ではありません。ある課題に対し、議員という立場で取り組む人もいれば、違う立場・手段で取り組み、大きな成果を上げている人もいます。

言うまでもありませんが、新たに議員になった方も、また議員ではなくなった方も、そこが終点ではなく「始まり」です。そして、それまでの経験は、どんなものであれ、すべて次への「糧」となるものです。尾崎咢堂は、「人生の本舞台は常に将来にあり」という言葉に、その思いを込めました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「人生の本舞台は常に将来にあり」

知識経験は、金銀財宝よりも貴い。しかるに世間には、六、七十歳以後はこの貴重物を利用せずに隠退する人がある。馬鹿や狂気者以上の「たわけもの」ではあるまいか。金銀財宝は、他人に譲ることが出来るが、知識経験は、それが出来ない。故に死ぬ瞬間まで自分でこれを使用しなければならぬ。無形の財産たる知識経験は、年とともに増すばかりで、死ぬ前が、最も豊富な時である。故に最後まで、利用の道を考えねばならぬ。

この信念を推究すれば、「人生の本領は未来にあり」ということになる。言い換えれば「昨日までは、人生の序幕で、今日以後がその本舞台だ」ということになる。

過去はみな 
 未来のわざの
  備えぞと 
 知れば貴し 
  悔いも悩みも

近来、人生は四十歳からだと説く書物が出版され、六十歳以後が、最も貴重有益な時期だと唱えているそうだが、私は人間は、幾歳とは限らず、歳齢を取れば取るほど、貴重有益になると思っている。但し、精神的自殺を遂げて、耄碌しては駄目だが、前記の人生観を確信すれば、普通の人間は、死ぬまで耄碌すべきものではない。世の耄碌者を点検するに、多くは皆な「我がこと既に終われり」と考え、前途に何等の希望も持たない連中に限るようだ。

人間は最後までその希望を継続しなければならない筈のものである。過去はすべて準備時代であって、人生の本舞台は、いずれの時においても現在以後にあるのだ。七十になっても、八十を越えても、なお今日以後をその本領と見て、その残年を送らなければならない筈だ。

昨日まで
 ためせる事も
  見し事も
 明日往く道の
  しるべなるべし

以上、1935年(昭和10年)『人生の本舞台』(1935年・昭和10年)より抜粋

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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