世界連邦日本国会委員会に出席して

3月6日、衆議院議員会館で行なわれた「世界連邦日本国会委員会総会」に出席してきました。

尾崎行雄は、晩年、世界連邦構想を提唱し、1945年12月、「世界連邦建設に関する決議案」を国会に提出しました。そして、1948年、世界連邦建設同盟(現在の世界連邦運動協会)を設立し、初代会長に就任しました。詳細はこちら→世界連邦運動協会HP
その流れは現在も続いており、国会議員で構成する世界連邦日本国会委員会では、毎年、政策提言を行なっています。

「世界連邦」というと、何となく「雲の上」のような感じがします。もちろん一足飛びに「世界連邦あるいは世界政府のようなもの」の樹立を目指すことは現実的ではないでしょう。

現段階では、人類の平和・福祉向上に向けた「世界的枠組み=協力体制」を模索する、具体的には、国際的取り決めや国際機関の権限強化などを促進することが求められています。世界連邦日本国会委員会では、グローバルな格差是正に向けた「国際連帯税の研究・導入」、武力・暴力によらない解決手段として「国際司法裁判所の更なる発展」、また、核兵器廃絶に向けた取り組みとして「核兵器使用を国際刑事裁判所の対象犯罪とする提案」などを行なっています。

この中で特に注目したいのは、「国際連帯税」というものです。
当日、会議の第二部では、横浜市立大学学術院教授・上村雄彦(うえむら・たけひこ)先生による講演「国際連帯税の最新動向」が行なわれ、出席議員も大変高い関心を示していました。

国際連帯税とは、グローバルなモノや活動(経済活動など)に対し、グローバルに課税するものです。そして、貧困・飢餓・環境問題など地球規模の課題解決に向けて、途上国や国際機関に再配分していくシステムです。
現在、最も富裕な層1%が、世界のすべての富の40%を所有しているといわれており、そうしたグローバルな格差社会の改善・解決に向けての「革新的な手段」の一つとされています。

講演後、上村先生と少しお話をさせて頂きました。
この問題は、政治家はもちろん、一般に広く知らせていく必要がある。国会議員に、「(国際連帯税などに取り組んでも)票にならない」などと言わせないくらい、有権者の関心を高めて、政治家に問うくらいになれば素晴らしいですね、ということで意見が一致しました。

グローバルな格差問題の改善に向けた国際連帯税という制度は、以前、当ブログで取り上げた、伊藤恭彦さんの著書『さもしい人間』の主要課題に正面から応えるものだと思います。貧しい国々の人たちのために何かしたいという気持ちを、「気持ち」だけで終わらせず、制度・政策に繋げることが重要です。

尾崎財団でも、この「国際連帯税」を考える機会をぜひ持ちたいと思います。


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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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