『民主政治読本』復刻版(尾崎行雄著・石田尊昭編)

『民主政治読本』は、日本国憲法が施行された1947年に書かれ、尾崎自ら「魂の書」と呼んだ本です。

「憲政の神」「議会の父」と呼ばれた尾崎行雄が、いわば「憲法と民主主義のテキスト」として書いた本書の内容は、とても挑発的です。最終章の「漢字亡国論」はもとより、随所に見られる日本の歴史・文化への批判、そして何より、国民・有権者に対する批判と苦言の数々は、多くの読者を不快にさせ、憤りさえ覚えさせるかもしれません。

私自身、尾崎の主張がすべて正しいとも、すべて現代にあてはまるとも思っていません。しかし、そうした批判的検討も含め、今でこそ再考すべき点が一つでもあるとすれば、それを大いに議論し、生かすべきだと思っています。

本書『民主政治読本』復刻版は、尾崎が序章「この本を書く私のこころ」でも述べているように、比較的若い世代の人たちに読んでもらい、熟考し、かつ批判してほしいと思います。

巻末には、「咢堂短歌20選」と「咢堂 尾崎行雄の歩み(略年譜)」を載せています。ちなみに本書が「横書き」で算用数字を用い、また比較的易しい漢字と平仮名を多用しているのは、尾崎の原書に倣いました。尾崎自身も当時、若者向けに「読み易さ」を追求した結果、そうした形になったようです。

『民主政治読本』――。尾崎行雄の日本及び日本人に対する愛憎の念、そして、これからの日本は民主主義と平和の道を歩む以外に選択肢はないのだという強い思いの発露、「魂の叫び」がそこにあります。
 
この復刻版が、多くの人に読まれ、これからの日本のかたち、さらには世界のあり方を再考する一助となれば幸いです。

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去る9月25日、本書の出版記念パーティーが憲政記念館で開催されました。
党派を超えた多くの国会議員、尾崎理念の普及に努める各団体、そして尾崎財団の会員・支援者――。『民主政治読本』・尾崎行雄の名のもとに全国から多くの仲間が集い、新たな「国づくり」を誓う、素晴らしい会となりました。
ここに改めて、厚く御礼申し上げます。
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民主政治読本 復刻版


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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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