尾崎記念会館を建てた人たち

永田町1丁目1番地1号に位置する憲政記念館。
国会議事堂の向かい側にあるこの記念館は、今から54年前の1960年、「尾崎記念会館」として建てられました。

咢堂こと尾崎行雄が没した2年後の1956年、われわれ尾崎行雄記念財団が発足し、全国に寄付を呼び掛けました。

「議会政治の父」と呼ばれた尾崎行雄の信念や生き方を次代に繋ぐことを目的とした尾崎記念会館。もともと、その建設を提案したのは一部の国会議員有志でしたが、その声は超党派で全議員に一気に広がりました。また、咢堂の選挙区であった三重をはじめ全国の市町村会議員の多くも賛同しました。

当初の計画では、この記念館の建設費用は、当時の金額で約1億円が必要とされていました。その後、講堂や各種設備の充実、さらに時計塔を建設する計画が持ち上がり、最終的には1億6千万が必要となりました。

呼び掛け開始から2年が経った1958年の段階で、まだ1千万円しか集まっておらず、なかなか思うようにはいかなかったようです。

しかし、尾崎財団や協力者の地道な呼び掛けにより、政界はもとより、財界も動き始め、徐々にお金が集まり始めます。そして、天皇陛下からも御下賜金が賜れました。

そんな中、尾崎財団関係者を最も奮い立たせたのは、全国の青少年からの寄付でした。当時、尾崎財団の副会長を務めていた松岡駒吉・元衆議院議長が「財界や公共団体の寄付だけで、これが建ったのでは意義が薄い。この募金を通じて国民に尾崎行雄を印象づけ、議会主義を教えねばならない」と発議し、みずから中学・高等学校の全国理事者を回りました。すると、全国の学校から次々と寄付が寄せられました。大は2百数十万円から、小は17円まで、まさに全国の青少年の「思い」が寄せられたのです。

天皇陛下、全国超党派の国会・地方議会議員や財界のみならず、そうした青少年の思いの上にこの尾崎記念会館(現・憲政記念館)が建てられている――そのことを忘れることなく、記念館そして尾崎の信念を次代に繋いでいきたいと思います。

↓いろいろな人のブログがご覧頂けます
にほんブログ村 歴史ブログ 偉人・歴史上の人物へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード