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尾崎行雄の民主教育8項目(後編)

前回(前編)の続きです。
尾崎行雄の民主教育8項目のうち、(5)~(8)を掲載します。

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尾崎行雄の民主教育

(5) 何よりも大切なことは、真実を教えることである。小学生用の歴史教科書として書かれた「くにのあゆみ」では、日本民族の起源は約1350年前に始まっている。従来の歴史教科書よりは1000年以上も新しい民族になったわけだ。誇りを過去に求めず、将来の繁栄に望みを持つつもりなら、嘘の紀元を500年けずろうが、1000年消そうが、何も寂しがることはない。むしろ、さばさばした気持ちだ。…大和民族は天孫民族である、その血は純粋で混じりけがないという誇りにも、科学的な根拠はない。ここにも真実を教えなければならない問題がある。

(6) …自尊心がある人は権力に屈服しない。自尊心のある人は金銭に迷わされない。自尊心があれば、投票も売らない、乞食もしない、闇取引もしない。批判的精神のないことが日本人に共通の欠点であるとは、敗戦後の日本を視察した外国人の定評であるが、その原因は、日本人が自尊心に欠けていることにある。人はみな平等であり、一人一人が尊厳ある人間である。自尊心があれば、上からの命令または指令に盲従はしない。必ずその命令や指令を一応批判して、その後に、それに服従すべきか否かを決めるに違いない。権威を外に求めずして、われの内にある権威に目覚めよ。民主主義の基本精神といわれる平等思想を鼓舞して、国民の自尊心を喚起することは、民主教育の大きな役目であると思う。

(7) …日本の家庭では、子供が庭の草花を摘んだり、植木を折ったりすると厳しく叱るが、公園その他の所で、共有の草木に対して悪さをしても、見て見ぬふりをする親が多い。…これまでの日本の教育が、国家と個人との関係における道徳の鼓舞に重点を置いて、社会と個人との関係における道徳の鼓舞を怠ったからであろう。その結果、共存・共助・共栄・共楽というような社会道徳が発達しないのであろう。私は、国境を限界とする愛国心で行き止まりになっている日本人の道徳観を、もう一歩進めて、国境を越えた人類愛の境地にまで伸ばしていくことが、これからの民主教育のあり方だと思う。

(8) …「国家のため」という圧力に押しつぶされて、国家の悪を見逃してはいけない。正義人道に反する方向に行きそうな場合は、国家にだろうが、親にだろうが、夫にだろうが、敢然と反対して、これらを正道に戻すような人間をつくらなければならない。そういう人こそ真の忠臣であり、孝子であり、貞女である。そして、そういう人こそが世界中から尊敬され愛される人である。

以上、『民主政治読本 復刻版』より

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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