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鳩山政権「政治主導」に立ちはだかる壁

「脱官僚・政治主導」を旗印に新政権が発足し、3週間が過ぎた。

国家戦略室の設置、行政刷新会議のメンバー選定など、脱官僚型政治・社会に向けた体制づくりも固まってきた。

問題は、そうした「システム」が十分に機能するかどうかだ。
少なくとも、国家戦略室、行政刷新会議、財務大臣、この三者は「一枚岩」でなければならないだろう。
そして各大臣が省内(官僚)からの抵抗にあった際の砦になる必要もある。

ところで、その各大臣だが、政治主導を自覚した発言や行動をとっているように見えなくもない。
しかし、中には明らかなパフォーマンスであったり、官僚との意思疎通ができず機能不全に陥っているものもあるようだ。

そこでの課題は、政治主導システム云々という前に、いたって単純な「組織論」のようにも思える。

つまり、リーダーと部下の関係だ。

おそらく、会社など、組織の中で働いている人たちは、今の大臣と官僚との関係を、自分の立場に置き換えて見る人も少なくないのではないだろうか。

どんな組織でも、リーダーと部下の間に不可欠なのは「信頼関係」だ。ありふれた指摘だが、それに尽きるといっていい。

新政権は、その意味で、最初から困難さを抱え込んでいる。
「脱官僚」は、それを成し遂げるために(少なくとも短期的には)その直接的執行を、現在の官僚に担わせなければならないという自己矛盾をはらんでいる。

「脱官僚」を掲げている手前、表面的には(国民向けには)官僚を敵視しても構わないし、不信感を露わにしてもいい。しかし、現実的には、「信頼のおける人材」を見極め、関係を構築し、着実に環境を一定方向に導いていく姿勢が必要だ。

そこには、政策的知識だけでなく、(いや、それ以上に)人を使う知恵と徳がなければならない。

55年体制下での政・官関係は、「私的利害(党益・省益・族益)が一致したズブズブの馴れ合い」だった。

「脱官僚」の実現は、まずは政治家と官僚の間で「国家ビジョンが一致した緊張感ある信頼関係」を築けるかどうかにかかっているのではないだろうか。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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