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「真の友誼は国際主義のみによって涵養せられる」―尾崎咢堂言行録(16)

友誼(ゆうぎ)の精神。
そこには相手に対する信頼と尊重がある。

尾崎は、それが個人間においても大切であるように、国家間においても、互いの存在や差異を認めた上で、支え合い、助け合う関係を築くことの大切さを説き続けた。

国家・民族の違いを声高に強調し、その優劣を口にしていては、いつまでたっても争いはなくならない。たとえ実際に争いが生じていなくても、その火種はくすぶり続けることになる。

以下は、尾崎が1931年、カーネギー財団に招かれ渡米した際に行なった講演の一部である。
この翌月、満州事変が勃発する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「真の友誼は国際主義のみによって涵養せられる」

すべての国家は、正義を基礎とせずして腕力を基礎として築き上げられている。この国家成立の根本的条件が改造せられなければ、国家相互の非友誼的精神は根絶するを得ない。

世界のすべての国家をして正義の国際裁判を採用すること、および狭隘なる国家主義の教育制度を変更することにより道徳を基礎として立つようにさせたならば、すべての国家は、嫉妬および敵意を放棄して、友誼および好意を基礎として立つようになるに相違ない。平和および安寧は、友誼のみによって得られるのである。…

…国家主義は古い世界に甚だ必要であったし、封建主義はそれよりもさらに古い世界に必要であったが、今や世界は小さくなったから、狭隘なる国家主義は時勢に適しない。国家主義はたとえ放棄されないまでも、封建主義のごとく、根本的に改善せられなければならぬ。

何事でもすべて国際的になりつつあるのであって、そうなっていないのは人間の心だけである。真の友誼は国際主義のみによって涵養せられるのである。

以上、『ニューヨークのカーネギー平和財団での講演』(1931年・昭和6年)より抜粋

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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