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検察、メディア、民主主義

今月初め、民主党・小沢一郎幹事長の不起訴が決まったその日、夕刊紙には「検察敗北」の文字が躍った。

小沢氏の政治資金をめぐる検察の追及は、昨年の西松建設による違法献金事件に始まるが、その時は公設秘書の逮捕、そして今回の「4億円問題」では、(問題発生当時秘書であった)現職国会議員の逮捕という事態にまでなった。

小沢氏本人の起訴を目指していた検察が、今回の不起訴の決断によって「敗北した」と見る向きがあるが、本当にそうだろうか。

僕には、検察の一人勝ちのように思えてならない。

各種世論調査が示すとおり、小沢氏の疑惑は払拭されるどころか、むしろ国民の間には「クロ」のイメージが固定化し、批判・反発が強まったままだ。

そして、これに一役買った、というか最も重大な役割を果たしたのが、新聞・テレビなどの大手メディアだ。

検察による一連の捜査に対し、ネットメディアでは、早くからその「恣意的権力行使」や「リーク」について批判の声が上げられていた。他方、大手メディアは、検察とまるで一体となったような報道を繰り返し、捜査への疑問やリーク問題については(当然だが)口を閉ざしていた。

僕自身、小沢氏個人への支持・不支持にかかわらず、「民主主義を擁護する」観点からいえば、やはり検察の捜査の在り方(公正なものかどうか)には疑問を抱かざるを得ない。

さらにいえば、検察の恣意的権力行使やリークも問題だが、もっと重大なのは「検察とメディアの一体化」のほうで、そこではメディアの在り方こそが厳しく問われなければならないと思っている。

メディアには、権力を監視する役割・責務がある。それは、政治権力に対してもそうであるし、同時に検察という巨大な権力に対しても発揮されなければならない。それが、民主主義の砦としてのメディアの役割だ。

もし、権力と大手メディアが一体化する(それを促す)構造を、メディア自身の手で変えることができないとしたら、最後は、視聴者・購読者としての市民のメディアリテラシーが鍵となる。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
**********************

【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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