鳩山政権は立ち直れるか

2月21日の長崎県知事選、翌22日の町田市長選では、いずれも民主・与党推薦が敗れた。

そして3月初めの共同通信による世論調査では、内閣支持率は過去最低の36%、不支持率は49%という結果になった。

この民主・鳩山政権の「かげり」について、鳩山首相や小沢幹事長の「政治とカネ問題」が大きく影響しているという報道もあり、党内にもそうした総括をする者が少なくない。

確かに、影響はあるだろう。しかし、国民の民主党政権に対する「期待外れ感」の原因を、すべて「政治とカネ問題」に矮小化すべきではない。

むしろ国民の多くは、初めから無理のある連立少数政党に振り回され、政策面でイニシアティブがとり切れない鳩山首相のリーダーシップの無さに苛立ちを覚えているのではないか。

ここで言う「政策面でのイニシアティブ」とは、マニフェストの忠実なる実行を意味するものではない。
マニフェストの政策群については、正当な理由と根拠を示しつつ、しっかりと説明責任を果たしさえすれば、政策の優先順位の変更や、あるいは修正・凍結にも、国民は寛容な態度を示すのではないだろうか。

今の政策的ブレの状況は、政策上の理由からではなく、連立維持という政局的理由から生じているように思える。
中には政策上の理由から変更を打ち出したものもあるだろうが、それも、説明責任が果たされているとは言い難い。

これまでの「お上任せ」の政治から、「参加と共有」の政治へ…。それが民主党政権のキモと言っていい。
政局ではなく、政策の真摯な検討と説明責任を果たしていくことこそが、国民の政治・政策への参加と共有意識を促すことになるだろう。

政策立案能力は、民主党のDNAの一つだ。そこをおろそかにすべきではない。
政策よりも政局を重視し、選挙のための票固めに奔走する民主党は、当初の積極的支持者を失うことになるだろう。

党としての政調機能を再生させ、(国民と共有された)活発な政策論議の中でマニフェストを再検証し、もう一度、現時点での国民本位の政策体系を作り出してみてはどうだろうか。

加えて、首相が説明責任を真摯に果たせば、鳩山政権は意外と早く立ち直るかもしれない。

一刻も早く舵を切るべきだ。国民の「期待外れ感」が「怒りと絶望」に変わる前に…。

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石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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