「世論らしきもの」をつくるメディア、問われる市民

内閣・政党支持率をはじめ、様々な「世論調査」が新聞社・テレビ局によって実施されている。
このブログでも各種世論調査の結果をしばしば取り上げてきた。

「世論調査はいい加減なもので信用するに足りない」という声がある。

確かに、調査のタイミング、問いかけ方、結果の伝え方ひとつで「なんとでもなる」と言えなくもない。ただ、そうしたメディア批判をここでするつもりはない。

もちろんメディア側の問題として、いかなる調査においても公平性・客観性・正確性は厳しく問われ続けなければならないが、同時に、その情報の受け手となる市民の姿勢も重要だ。

世論調査は、ある問題について「(自分以外の)ほかの人たち、周りの人たちがどう思っているか」を示す一つの指標と言える。それを、自らの判断や意思表明の参考に全くすべきでないとは言わない。しかし、その「世論らしきもの」との対比の中でしか自らの考えを築けない、あるいはそれに左右されるのであれば、メディアにいとも簡単に操られる危険性を常に孕むこととなる。

司馬遼太郎は、日本人の性質を「付和雷同」と言った。付和雷同…。自らの考え・主張がなく、安易に他者・周囲の意向に同調することだ。

また、故・安倍基雄衆議院議員は、動物の群れが何かをきっかけに一方向に集団で暴走する「スタンピード現象」を引き合いに出し、日本人は「スタンピード」しやすい性質があると語っていた。

「付和雷同」に「スタンピード」…。

メディアがつくる「世論らしきもの」に振り回されない、自分としての判断・主張をしっかりと持つことは、メディアリテラシーと同様に重要だ。

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プロフィール

石田尊昭

Author:石田尊昭
    尾崎行雄記念財団
    理事・事務局長
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【著書一覧】

石田尊昭
石田尊昭著『18歳からの投票心得10カ条』
(2016年)



尾崎行雄著/石田尊昭・高橋大輔編『人生の本舞台 復刻版』
(2014年)


民主政治読本 復刻版
尾崎行雄著/石田尊昭解説・編『民主政治読本』
(2013年)



田村重信編・石田尊昭・高橋大輔・高橋富代・小西孝実『尾崎行雄・咢堂塾 政治特別講座講義録』
(2013年)


石田尊昭 心の力
石田尊昭著『心の力』
(2011年)


50の言葉
石田尊昭著『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』
(2009年)


咢堂言行録
石田尊昭/谷本晴樹著
『咢堂言行録 尾崎行雄の理念と言葉』
(2010年)


石田著作
相馬雪香・富田信男他編
石田尊昭(年譜編纂)
『咢堂 尾崎行雄』
(2000年)

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